心豊かでたくましい児童生徒を育む小中一貫校を目指して

学園の特色

発達段階に配慮した4・3・2制による滑らかな接続

小学校 中学校
1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年
初等部基礎的・基本知識を定着させる 中等部初等部で得た知識を、
思考力・判断力・表現力を
生かし活用する
高等部中等部までに身に付けた
ものを発展させ、
主体的な学習態度を育成する

小中学校間の相互乗り入れ授業

中学校の教員が5、6年生に専門性を生かした授業を行い、教科への興味・関心を高めます。中学校の教員による授業サポートを通して児童の実態把握を行い、滑らかな接続と個に合わせた指導を実施し、確かな学力の定着を目指します。

乗り入れ授業の様子
乗り入れ授業の様子

施設一体型の小中一貫教育

施設一体型のメリットを活かし、異学年の交流を深めることで、思いやりの心や憧れの気持ちを持った児童生徒を育みます。

1年生と7年生合同入学式
1年生と7年生合同入学式

立志科

  • ふるさとに誇りを持ち、三戸町の次代を担う児童生徒の育成をねらいとする、「道徳」「特別活動」「総合的な学習の時間」を融合した、三戸町独自の新教科です。
  • 次の表に示す3観点、5領域、10能力について、児童生徒の発達の段階に応じて学習できるように しています。
  • 9年間の学びを通して、「道徳」「特別活動」「総合的な学習の時間」のねらいを達成するとともに、 キャリア教育・防災教育・ふるさと学習などの今日的な教育課題も取り入れて先生方が指導でき るように編成しています。

立志科で育てる力(3観点  5領域  10能力)

3観点 5領域 10能力
Ⅰ自分自身に関すること (1) 自主・自立に関する領域 1.自己を律する力
2.自己を啓発する力
Ⅱ他人との関わりに関すること ⑵ コミュニケーションに関する領域 3.他者を受容する力
4.仲間づくりする力
⑶ 集団生活に関する領域 5.集団生活で協力する力
6.規範を尊重する力
Ⅲ自然や社会との かかわりに関すること ⑷ ふるさと創造に関する領域 7.伝統・文化や自然環境を理解する力
8.文化的活動を企画・表現する力
⑸ 生き方・夢に関する領域 9.社会的役割を遂行する力
10.将来を設計する力

英語科

  • 英語科を1年生から導入し、9年間を見通した系統的・継続的な指導を行います。
  • 1〜6年生では「聞くこと」や「話すこと」を中心に、楽しみながら言語や外国の文化に対する理解を深め、発達の段階に応じたコミュニケーション能力を育成します。
  • 7〜9年生では「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の言語活動を通して、コミュニケーション能力の基礎を身に付けさせ、さらにその能力を高めます。
  • 複数のALTを配置して、学級担任や英語の先生とのTT(ティームティーチング)指導を行います。

学年ごとの指導時数とねらい・目標

1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年
20時間 20時間 35時間 35時間 35時間 35時間 140時間 140時間 140時間
英語によるコミュニケーションに
「慣れ親しむ」
英語によるコミュニケーションに
「身に付ける」
英語によるコミュニケーションに
「活用する」
  • 音声やリズムに親しみ、
    活動を楽しむことができる。
  • アルファベットを読むことができる。
  • 場面に応じた簡単な自己表現が出来る。
  • アルファベットを書くことが出来る。
  • ローマ字を読むこと、書くことができる。
  • 身に付けた力をもとに積極的に
    コミュニケーションを図ることができる。

教育委員会の事業

小学校と中学校との環境の変化による諸課題を解決するために、教育委員会では学校の教育活動を支援する次のような事業を行っています。

中一ギャップの解消
学習コーチ事業
授業の受け方や学習計画の立て方などを学びます。
不登校ケア事業
不登校の子どもをケアするための職員を配置しています。
不登校予防事業
睡眠記録をもとに、医師の分析・面談を行い、生活リズムの乱れによる不登校を未然に防ぎます。
中学校入学前ガイダンス事業
中学校への進学で最も不安に感じている 「学習内容」や「定期テストへの対応」などの「勉強の仕方」や「学習計画の立て方」に関する講話や、生活習慣の重要性についての講話を行い、進学時の不安や心理的段差を解消します。

地域の支援

小中高12年間を見通した教育の実施
町内全ての小中学校と青森県立三戸高等学校が連携協定を締結し、12年間を見通した教育を進めています。
(学習支援、部活動支援、キャリア教育支援)
地域人材の活用
立志科の授業等で、卓越した技能を持つ地域の人から、様々な教育活動を指導してもらっています。
高校生による学習支援の様子
地域の達人による陶芸教室
地域とともに伝統芸能継承

三戸町独自の教材作成

  • 立志科(教科書・指導書)
    教科書は1・2年生、3・4年生、5・6・7年生、8・9年生用に4分冊し、児童生徒の発達の段階に応じて10能力を系統立てて身につけさせる授業を行います。また、教科書の内容に準拠した教員用の指導書も作成しています。
  • 理科副読本(サイエンスサポートブック)3〜9年生用
    3年生から9年生までの理科の授業で使用する実験器具の操作についてまとめた「実験操作編」、三戸町や青森県で多く見られる動植物や天体、気象、地形などをまとめた「三戸町の自然編」を発刊しています。
  • 社会科副読本(地域学習用)3,4年生用
    ふるさと三戸町への理解を深め、郷土への誇りと愛情を育み、社会的事象に関する基礎的・基本的な学び方や調べ方の定着をねらいとする「わたしたちのまち三戸」を発刊しています。